40代女性の薄毛の種類について～知られざる女性の抜け毛の実態～

40代女性の薄毛にはいくつか種類があります。大きく分けて6つの種類の脱毛症があると言われており、その種類によって改善対策は変わってきます。まずは自分がどの脱毛症なのかチェックしてみましょう。

びまん性脱毛症

女性の脱毛症で最も多いとされているのがこの「びまんせい脱毛症」です。「びまん」とは「一面に広がる」という意味で、髪全体が薄くなってゆく症状です。びまん性脱毛症のやっかいなところは、徐々に進行してゆくため、悪化するまで自覚症状があまりないことです。びまん性脱毛症は、女性ホルモンの減少の他に、ストレスやダイエット、過度のヘアケアなどが原因とされています。

円形脱毛症

円形脱毛症は、コインのような円形で脱毛する疾患です。円形脱毛症は女性だけでなく男性にも見られる症状で、周辺の髪も引っ張ると痛みもなく抜けてしまいます。
円形脱毛症は自己免疫疾患が原因とされており、脱毛の範囲が狭い場合には自然に治ることも多いのですが、症状が重い場合は医療機関での治療が必要となります。

分娩性脱毛症

分娩性脱毛症は「産後の抜け毛」です。妊娠中から産後にかけてホルモンのバランスは大幅に乱れるため、一時的に脱毛がひどくなります。大抵は半年から一年ほどで元に戻るため心配しすぎないことが大切ですが、高齢出産の場合などは回復に時間がかかることもあります。

脂漏性（しろうせい）脱毛症

しろうせい脱毛症とは、過剰分泌した皮脂が毛穴を塞いで頭皮が炎症を起こす症状で、その結果毛根が維持できなくなり脱毛が進行します。この症状が疑われたら早めに専門医に相談しましょう。

粃糠性（ひこうせい）脱毛症

乾燥したフケが毛穴を塞いで頭皮に炎症をおこし、髪の成長が止まり脱毛する症状です。このタイプの脱毛症は過度のシャンプーや、すすぎ残しなどが原因となります。シャンプーは一日一回までにしましょう。

牽引性（けんいんせい）脱毛症

ポニーテールなど、長い期間にわたって髪を引っ張ることで起こる脱毛症です。また髪の分け目がいつも同じ人も要注意です。なるべく同じ髪型を避けて毛根に負担をかけないように心がけましょう。